2001~2005Banners

2001年から2005年にかけては、バナー表現に果敢に挑戦していた時代です。
2000年時点で、すでに海外のインタラクティブ表現は日本の遥か先を行くものになっていました。そしてそこで対等に渡り合うのはとても難しいとも感じていました。この時代に積極的にバナーを攻めたのは、自分たちが世界に近づくには、欲張らずに少しずつ階段を上がることが必要だと感じたから。同時に、いたずらに幅を広げず、戦うべき場の選択と集中を明確にしたかったから。

バナーという小さなスペース。それは限られた小さな世界だからこそみんなの想像力の引き金を強く引くこともできる。それは定形のエリアだからこそ、その基準点のなかでユニークネスのあり方をわかりやすくシミュレーションできる。この領域を深掘った経験は、その後のクリエイティブ活動にも大きな影響を与える貴重なものとなりました。


2001 Sony Marketing / Walkman
(制作:博報堂、TYO-id)
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僕たちがもっとも最初に海外で評価されたバナーです。Sony Walkmanのインタラクティブバナー。制作はTYO-idの岸本さんチーム(現UNIT9取締役)。2000年、2001年頃、ソニーマーケティングのお仕事で、とてもチャレンジングで実験的なネットイベントを多数仕掛けていました。「Network Event @es」。このバナーは、その企画の一環として企画した3本シリーズです。

2001 Budweiser / Make Your Own Banner
(制作:博報堂、TYO-id)
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カンヌで初めて入賞を果たしたバナー。岸本さんチームとの二人三脚は、このあたりからより親密なものになっていきます。ユーザーが自由にレイアウトできるバナー。考え方は、今の時代でも十分に機能する新しいものだったと思います。


2002 WWF JAPAN / Threatened Species
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バドのバナーでカンヌ入賞した次の年。2002年にカンヌで金賞をとったのがこのシリーズでした。
テーマは絶滅動物。本当にたくさんの企画がつくられた中、最初に生み出されたFile Not Found企画が
トリガーになりPuzzle企画へと発展していきました。「あるはずのものがない喪失感」がテーマ。3本のシリーズがつくられました。見る人の感覚とどう向き合っていくのか。そのコツのようなものをつかむ仕事になりました。


2002 Sony Marketing / WEGA
(制作:博報堂、TYO-id)
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このSony Wegaのバナーは、2002年のOne Showの金賞。商品の機能デモンストレーションをバナーでやってみたものですが、さすがにOne Showの金賞をいただけるとは思っていませんでした。この年のOne Showでは、WWFのバナーとともに金賞2冠に輝きました。

2003 愛知万博(制作:博報堂、TYO-id)
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愛知万博のオンラインチケットサイトがオープンするのにあわせてつくったバナーシリーズです。
愛知万博が掲げていた「自然の叡智」というテーマ。その思想を、みんなが触れてきた日常の自然をテーマに表現することが企画のポイントでした。デジタルな画面の中に、生き物が暮らす不思議な窓が開く。そんな感じ。フラッシュの高度なスクリプトが、一匹一匹の魚を単体で制御しているので、その泳ぎ方もインターアクションも生きた魚のように自然な表現になっています。


2003 WWF JAPAN / Global Crisis Counter
(制作:777、TYO-id)
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2003年のWWFバナーでは、ネット広告における時間表現に挑戦しています。同じように動画が配信されても、ネット広告がTVCMと大きく違うのは、必ず動きの頭から表示される仕組みになっていること。TVではCMを途中から見ることがあっても、ネット広告ではそんなことは絶対ないんですね。ということは、TVにはできない「時間表現」ができるはず、というのがこの企画のキモです。表示されてからオンマウスするまでの短い時間を、地球に起こっている環境変化の進行速度と重ねあわせています。

2005 WWF JAPAN / Save Paper, Save Forest.
(制作:777、TYO-id)
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2004年のWWFバナーのテーマは「Save Paper, Save Forest.」。環境問題をより身近な問題にするべく、僕たちの日常的紙の異常消費が地球の熱帯雨林を消滅させることにつながっていることを3シリーズで描いています。3作のうち、トイレットペーパーがOne Show 2005の金賞になっています。
2002年からずっと続けてきたこの活動は、ブラジルのエージェンシーやアメリカのエージェンシーでも意識されるようになっていました。海外の広告賞の贈賞式に出席すると、声をかけ、次なにすんの?的質問をなげられるようになってました。互いに意識しあいながら、あいつらには負けない!という気持ちで競い合っていたその感じは楽しかった。


2006 GE CONSUMER / Scroll Down Animation Mail
(制作:博報堂、777、博報堂i-studio)
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バナーとはちょっと違うものですが、ユニークなアド仕事の一つとしてご紹介します。レイクのメール広告企画。メーラー画面をスクロールさせることでアニメ広告が動き出す。弊社益田が得意先の方々と二人三脚で着地させたユニークな広告です。ロンドンで金賞をいただきました。