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街を起点にした広告活動は、ルパン3世のキャラクタープロモーションの全体設計を担当するプロジェクトでさらに発展します。「Lupin Steal Japan Project」。ルパン3世というキャラクターの時代価値を大きなものにしキャラクタービジネス全体を底上げすることが課題になったこのプロジェクトでは、ルパン3世と今の時代のファンたちをリアルに結びつけるアイデアが求められていました。

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2007年から2008年にかけては、企業ブランドのコミュニティ設計も担当しています。「アディダス ランニング共和国」。急増するランナーたちに価値ある場を提供し、そこをブランディングの拠点にする。コミュニティとしての基本機能を実装しつつ、2008年には、「Hello Runners Map」というGoogle Street Viewと連携したコミュニティツールの開発をしました。Google Map上でランニングコースを指定すると、そのコースの走行映像が自動作成され表示される。Google Street Viewに格納されたコマギレの静止画をプログラムがつなぎあわせ、アニメーション化するという難題を、プログラムが美しく形にしています。

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Akarium Callで蓄積された知見は、Sony Braviaの「Color is magic!」キャンペーンで、さらに発展していきます。銀座ソニービルの壁面LEDの色を、自分の好きな色にスイッチさせられる企画。しかもリアルタイムで。街とネットワークが組み合わさることで生まれる新しい体験。この仕事は、新しい技術をうまく活用すれば、巨大なビルそのものを屋外広告装置に変えることができるという、屋外広告の新しいあり方を提示するものでもありました。

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情報のリアリティの追求は、携帯電話をつかった新しい体験設計にも展開していきます。2006年、Akarium Call Project。表参道に復活したイルミネーションイベントに話題性をプラスするために企画されたこのプロジェクト。表参道のその場にいる人も、遠く離れた場所にいる人も、用意された電話番号に電話をかけるだけで、表参道の沿道に並んだ数百基の電飾装置を自由に声で操ることができるというものでした。携帯というリアルなツールで街や人が結びついていく。その体験を最新のネット技術が下支えしている。そのわかりやすさもウケて、多くのメディアで紹介され話題になりました。

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2006年あたりから、777は「情報のリアリティ」というテーマに突っ込み始めます。2000年の前半にネットを活用したさまざまな情報体験のあり方をブランドサイト、キャンペーンサイトなどを通してシミュレーションする中で、ネットに閉じた情報にはリアリティに限界があることを感じ始めていました。どんなにユニークなコンテンツであっても、ネットに閉じたコンテンツである限りそのリアリティには限界がある。そこで、リアルな情報との組み合わせで生まれる領域に積極的に踏み出していくのです。

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森ビル株式会社さんは、777が創設後最初に競合にお呼びいただきコーポレートの仕事を発注いただいただけでなく、以降も途切れることなく長いおつきあいをさせていただいているお得意さまです。長くおつきあいしながらじっくりその企業の企業コミュニケーションのあり方を考える。そうした機会をいただいていることはとても幸せなことであり、同時に、自分たちが考えるコーポレートコミュニケーションのあり方を時代とともに考え続けるいい場をいただいてもいます。この業務の中で考え続けている知見が、さまざまなその他のコーポレートコミュニケーション業務にも生かされています。

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ロフトのシーズンプロモーションは、2005年から2009年までの5年間担当しました。博報堂の堤CDと佐藤可士和CDの総指揮のもと、777はウェブコンテンツと店頭映像&店頭音楽を担当。ハロウィーン、クリスマス、バレンタイン&ホワイトデー、父の日&母の日という、ギフトシーズンごとに店頭を中心としたコミュニケーションを企画・制作していました。

2005年、2006年は、店頭映像とウェブコンテンツを。2007年以降は、店頭映像&店頭音楽のみを(時々ウェブ)。店頭映像と音楽のみを担当するというのは、777業務としてはとても特殊な形でしたが、2005年、2006年で制作していたウェブ用の映像と音楽がとても好評だったため、ウェブの企画がなくなっても、引き続き店頭の映像クリエイティブを音楽とともに依頼されていたのでした。777がつくった店頭映像と音楽のフォーマットとスタイルは今も維持されていますが、現在のクリエイティブは博報堂の若手チームに引き継がれています。

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BEYESブランド唯一のリアル店舗「BEYES表参道」がオープンするのにあわせて依頼された店内映像装置の設計は、777が店舗での体験設計をする初めての試みでした。セレクトショップの店内にブランドの空気をつくりつつ、決してショッピングの邪魔にならないオリジナルな映像装置。そこでつくったコンセプトが「INTERACTIVE INTERIOR」という考え方でした。それは、映像が店内インテリアの一部になるような考え方であり、同時に、CCDカメラを内蔵して店内を回遊するお客さんの動きや流れにあわせて変化する時代的考え方。

プロモーション映像のようなパッケージ型の映像を流すものにすることは簡単でした。でも、その道を選択すると、つぎつぎに映像は消費されて、新たな映像をつくりつづけなければならなくなる。みんながずっと見ていても飽きのこない映像のあり方、時間消費されにくい映像のあり方を議論した末、スクリーンセーバーのような構造のフラッシュアプリで映像を制御する仕組みに至りました。

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2004年に担当したBEYESのオンラインストアのリニューアル。それは、777にとって、オンラインストア設計を担当する貴重な機会となりました。

オンラインストアにおけるクリエイティブというと、その時代、楽天に代表されるテキストメインのインターフェースかフラッシュを多用したラグジュアリーブランドのサイトかで2分されていた時代、僕たちは、そのどちらでもない新しい形を考えたかった。クリエイティブでありながら、使いやすい。デザインが重視されつつ、買いやすい。売りのニーズにも柔軟に応えられる。売りの新しい仕組みにも対応しやすい。このサイトの開発にあたり提案した商品情報をユニットという情報単位でテンプレート化し情報管理する仕組みは、その後のさまざまなショップデザインに影響を与え、今も広く採用されるスタンダードなスタイルとなりました。

2001年から2005年にかけては、バナー表現に果敢に挑戦していた時代です。
2000年時点で、すでに海外のインタラクティブ表現は日本の遥か先を行くものになっていました。そしてそこで対等に渡り合うのはとても難しいとも感じていました。この時代に積極的にバナーを攻めたのは、自分たちが世界に近づくには、欲張らずに少しずつ階段を上がることが必要だと感じたから。同時に、いたずらに幅を広げず、戦うべき場の選択と集中を明確にしたかったから。

バナーという小さなスペース。それは限られた小さな世界だからこそみんなの想像力の引き金を強く引くこともできる。それは定形のエリアだからこそ、その基準点のなかでユニークネスのあり方をわかりやすくシミュレーションできる。この領域を深掘った経験は、その後のクリエイティブ活動にも大きな影響を与える貴重なものとなりました。